| 1. 緊張性頭痛(痰濁頭痛)の著効1例
70代 女性 頭痛歴50年以上
今までに様々な病院に行って検査を受けても、「異常なし」と言われ頭痛薬を処方されるだけで、まったく症状の改善がみられない為、東洋医学でなんとかならないかと思い来院。
頭痛が主訴で来院される方の約8割が「緊張型頭痛」と言われています。頭や首の筋肉のこりによるもので、頭重感やしめつけられる様な痛みが続き、眼の奥の痛み、
悪心、嘔吐、めまいを伴うことが多くあります。この患者さんもまさにこのタイプの頭痛でした。頭痛歴が長いため常に憂鬱感があり、また家庭内のトラブル等によるストレスが更に病状を悪化させていました。さらに、頭痛薬の常用による難治化が予想されました。
この様なケースでも首や頭および肩などの筋肉をほぐせば頭痛は治まります。しかしそれだけではまたすぐに再発してしまうので、東洋医学的診察(舌診、脈診など)を用いて全体を観察し、真の原因をつきとめたうえでの治療が必要になります。この患者さんの場合、ストレスにより水分代謝を行う臓腑が弱ってしまい、そのため体内に痰濁(たんだく)という物質ができてしまい、頭部の気血の巡りが悪くなり頭痛を引き起こす「痰濁頭痛」というものでした。
頭痛を引き起こしている筋肉のこりをほぐすと同時に、臓腑を整え気の流れを良くする手足のツボを用いた治療を5回行ったところ、長年の頭痛はすっかり起こらなくなりました。
2.養血去風の治療法でめまい(血虚生風証)の治癒一例
70代 女性
20年ほど前から、めまいは時々起きていたが、ここ1週間ほどは特にひどく、病院に行って検査しても異常はなく、「加齢のせい」といわれた。症状が軽減しないので娘さんに付き添われて来院。
詳しく問診を進めていくと、イライラしやすい、ストレスがあるとめまいがひどくなる、よく目がかすむ、よく足がつる等の随伴症状があり、脈を診ると細くて硬く(細弦脈)、体も非常に痩せており、顔色も良くありませんでした。このような状態を東洋医学では「肝血不足(かんけつぶそく)」といいますが、この女性の場合は、肝血不足がさらに進行して起こる「血虚生風(けっきょせいふう)」という証により起こるめまいでした。手足の気血を補うツボを用いて全身を調整し、頸や肩の筋肉をほぐして(めまいがあると後頚部の筋が緊張しやすいため、めまい治療では必須)治療していきます。
この患者さんの場合、10回の治療でめまいは殆ど起こらなくなりました。さらに「活力が湧いてきた」とのことで、性格までもが明るくなってきたようでした。
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